皆さんはネイティブの人と会話できますか?
残念ながら私はできません。原因は簡単です。英単語の正しい発音を覚えていないからです。だから,単語の正しい発音を知らないので,相手の話を聞き取ることができません。 また,私が英語でしゃべっても発音が間違っているので相手に理解させるのは至難の業です。 こうなった理由は簡単です。私に英語を教えた先生たちの発音が間違っていたからです。多くの英語の先生に会いましたが,今思えばまともな発音をしている先生はいませんでした。 たぶん今も小学校・中学校の英語を教える先生で,ネイティブ並みの英語の発音ができる人はかなり少ないと思います。
英語耳を子供のうちから作りましょう
英語のヒヤリングに必要な子音の聞き分けができるようになるには,そもそも内耳の対応部分を発達させなければなりません。ここを発達させるには子供の頃からネイティブの発音を聴く習慣が必要です。 人は寝ている間に,生きていくために必要な部分を発達させます。最初は聞き取れなくても,繰り返していくうちに内耳の子音を聞き分ける部分が勝手に成長してくれます。 成長の終わった大人になってから英語耳を作ろうとしても手遅れです。内耳はもう完成してしまっているので,内耳の形状を変えるのはかなり難しいです。
英語耳を育てるには
一番良いのは,日常でネイティブの人といっしょに生活することです。でも現実問題としてそれは難しいでしょう。お金持ちなら,ネイティブの先生を雇って英語を習わせるでしょう。 あるいは,英会話スクールに通うという手段もあります。どれもお金がかかりますね。 お金をかけずに英語耳を育てる方法のひとつが,この「クロスワード de 英単語」です。子供でも楽しめるようにゲーム形式にしてあります。
これからの子供はなぜ英語耳が必要なのか
日本経済が以前とは変わってしました。例えば,以前なら工場で決められた仕事をきちんこなす能力があれば十分暮らしていけました。 しかし,今や多くの工場は海外に移転し,日本人に求められる仕事がマネージメントとか現地の人とのコミュニケーションに変わりました。 国内においても,押し寄せる外国人に接客や対応が求められて来ています。これからの子供たちが生きていくためには今以上に英語を必要とするでしょう。
発音のチェック
これからの子供たちにとって英語は生きていくための重要なツールに変化しつつある以上,小学校4年生からの英語学習は時代の要求です。 しかし,教育現場は急には変われません。外国語補助指導員も活用していますが,限られた時間で児童一人ひとりの発音のチェックは不可能ですし,そもそも彼(女)らは日本語での説明は得意じゃありません。 「クロスワード de 英単語」には,発声で単語を入力する機能がついています。ぜひ,この機能を使って,覚えた発音のチェックをしてください。
なぜ英単語か
英語教育は,文法(読み書き)・ヒヤリング,スピーキング等があります。文法は別にして,ヒヤリングにしてもスピーキングにしても(正しい発音の)英単語を知らなければ何も始まりません。 ヒヤリングの場合,英文の1行の中に知らない単語がひとつでもあれば内容を理解するのはかなり難しくなります。 (同じように)英語を読む場合も知らない単語がひとつでもあれば文章を理解するのは難しくなります。 英語をマスターするために,最初に英単語を(正しい発音と共に)たくさん覚えることが大切です。 文法や会話は大人になってからでも学習できます。しかし英語耳を作るのは子供のうちにやらないと効果が出ません。英語学習は,まずは英単語からと覚えてください。
英文法について一言
日本で使われている英語の教科書は,母国語が英語の人向けの「正しい英語」の解説本の翻訳をベースにしています。 そのため,ネイティブの人にとって説明のいらない当たり前のことは,それが日本人にとって未知の世界の話であっても全く書かれていません。 また,日本語の文法との関係性も書かれていません。つまり,日本人が現在の英語の教科書を読んで文法を完全理解するのは困難だと言えます。 英語が導入された明治以降かなりの年数が経つにもかかわらず,いまだに日本人のための英語の文法書が作成されないのは残念だと思います。 本来,言語というのは頭に思いついた情景や感情を(順次)相手に伝えるためのものです。しかし,学校で習う英文法で日本語を作ると情景や感情の順番が入れ替わってしまいます。 このため,理解しずらい日本語に翻訳されてしまいます。逆に相手に伝えたいことがあっても,とっさにはどう表現していいかわからなくなってしまいます。 同時通訳者さん等は情景や感情の出現の順番通りに翻訳を行います。結果,わかりやすい日本語に翻訳されています。ぜひ同時通訳者のノウハウを英語教育に生かして欲しいものです。
クロスワードパズル生成について
クロスワードパズルの問題作成に「クロスワードキバー」という有名なソフトがあります。当初,このソフトでの問題作成を検討したのですが以下の問題を抱えました。
- 辞書に登録された単語のうち,全く使われないものが多い。(小学・中学で学習する単語は数が少ないので,辞書にある単語は万遍なく出題して欲しい)
- 長い単語はほとんど出題されません。(長い単語こそ出題して欲しい。)
- 連続で問題を作成した時に,同じ問題が繰り返し生成される。(同じ問題は作ってはならない。)
他にクロスワードパズルの問題を生成しているアルゴリズムはないか探しましたが見つかりません。そこで,上記問題を解決したアルゴリズムを当社独自に作りました。
- 単語の情報に何年生で学習するかという情報を入れる。
- 問題は小学校四年生から中学三年生までの1000問を一気に作成する。
- 問題に出題した単語の使用回数を記憶。使用回数の少ない単語を優先的に使って問題を作る。
- 長い単語を優先的に出題されるように仕掛けを作る。
- 最後に問題が重複していないかチェックする。
これにより,辞書にある単語がほぼ網羅されて出題されます。